映画「君の名は。」感想・評価。入れ替わりの謎と考察

映画・「君の名は。」は、過去に「秒速5センチメートル」を作った新海誠監督が手掛けた注目のアニメ映画です。

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上映前から話題作となっており、公開2日間で59万人動員で、興行収入は60億円が見込まれそうです。

Yahoo!映画評価では4.6のレビュー得点を記録するなど、今夏最も注目の映画となっています。

主題歌はRADWIMPSの「前前前世」(ぜんぜんぜんせ)で、他にも作中挿入歌にRADWIMPSの音楽が使われている話題の作品です。

本記事では、映画・「君の名は。」の感想と、映画で登場した入れ替わりの謎や、世界観について考察していきたいと思います。

「君の名は。」のあらすじ(簡単ですがネタバレ含!)

主人公の立花瀧(タチバナタキ)と、宮水三葉(ミヤミズミツハ)はある日、

夢の中でお互いの魂が入れ替わり、1日を過ごす

という体験をします。

最初は夢かと思うも実は夢ではなく現実に入れ替わっており、週に何回か「入れ替わり」現象が発生するようになります。

お互いが会うことはないものの、自身の日記や伝言メモ等でやり取りを重ね、なんとかこの入れ替わり生活に慣れていこうとしていく2人。

しかしある日、突然入れ替わりが発生しなくなります。

気になった瀧は、入れ替わりの相手・三葉について調べます。

すると、入れ替わっていた相手は3年前に彗星落下の事故で死んでいた人間だということに気づきます。

瀧は、3年前に起きた彗星落下の事故を止めるため過去へ行き三葉の姿で奔走します。。。

入れ替わりはなぜ起きた?謎と考察

この映画で最も謎の点は、何故突然宮水三葉と立花瀧との間で「入れ替わり」が発生したのか?という点。

入れ替わりは突然発生し、彗星落下の日から入れ替わり現象はなくなります。

ここで、三葉と三葉のおばあちゃんとの間で、こんな会話があったことを思い出します。

「宮水家の人間は、代々夢の中で誰かと入れ替わる経験をしているんじゃよ」

このことから、この入れ替わりの能力は宮水家に代々備わっている能力?だと推察されます。

※また宮水家は代々巫女をしている。

ですので、今回瀧と三葉の入れ替わりが発生した理由として、2つの可能性が挙げられそうです。

1.入れ替わりの途中で偶然彗星事故が起きた

おばあちゃんの発言から、「入れ替わり」はある年齢になると一定期間発動されると考えられる。指定の年齢になった三葉は、瀧と入れ替わりの日々を過ごすようになった。しかし、偶然、彗星事故が起き、入れ替わりはなくなった。つまり、宮水の能力で入れ替わっている期間中に偶然彗星事故が起きたため、入れ替わりがなくなった。不完全燃焼で終わった瀧は記憶が完全には消去されず、三葉のもとへ向かったのだった。(おそらく通常のケースでは、入れ替わりが終了したタイミングで相手の記憶は消えるので、相手のもとへ向かうことはない)

 

2.入れ替わりの能力は、この事故を食い止めるために受け継がれてきた

二つ目は、宮水のこの能力は、彗星事故で村が崩壊するのを止めるために受け継がれてきたという可能性です。入れ替わりの相手が瀧だったのは、崩壊を止めてくれそうな勇気ある人間を求めていたからなのかもしれません。

 

瀧は何故口噛み酒を飲んで再度入れ替わることが出来たのか?

2つ目に気になる謎

彗星事故を止めるため、糸守町に向かった瀧は3年前に三葉が作った「口噛み酒」を飲み、再度入れ替わりを成功させます。

口噛み酒と入れ替わりに何の関係があったのでしょうか?

口噛み酒とは?

日本最古から伝わる酒の作り方で、(昔は本当にこの方法で酒を造っていた。)口に含んだ米を噛み、それを瓶に詰めることで唾液とでんぷんが自然発酵し、酒になったものです。

古来から巫女が作っていたようで、糸守町ではその伝統を受け継ぎ、三葉が作っていたようですね。

 

さて、話を戻します。

口噛み酒は実際に三葉が作ったものであり、3年前の三葉と現在をつなぐ「物証」のような役割だったような気がします。また、瀧は物語の中で3年前の三葉から「組紐」を受け取っています。

3年前の三葉とつなぐ「組紐」を持っている瀧が、3年前に三葉から作られた「口噛み酒」を飲んだことで、入れ替わりのきっかけとなり、現象が再発したのかもしれません。

また、「口噛み酒」は三葉の唾液、いわば三葉のDNAから作られた酒であるため、その酒を飲んだ瀧に入れ替わり発動の能力がすこしでも備わったという可能性も考えられます。

いずれにせよ仮説の域を出ませんが、そこはSF小説のため深く考えなくていい部分なのかもしれません。

 

8年後に再開した2人。その後どうなった?

彗星の落下事故を止めた2人は、そのタイミングから相手の名前を忘れてしまいます。

そして時は流れ8年後。三葉は東京で働いており、瀧も大学4年生で就職活動をしています。

お互いの記憶はないものの、常に名前も知らない誰かを探す2人。

ラストシーンで再会を果たし、「どこかで会いませんでしたっけ?」というシーンで物語は終了します。

その後は映画を観たそれぞれの視聴者に想像が任されている部分ですが、再会を果たした2人には是非ちゃんと付き合っていってほしいなと思います。

君の名は。

君の名は。


「君の名は。」を観た感想!皆面白かった・感動したの声

君の名は。を観た人たちの感想を下記にまとめました。

・映画館じゃなかったら大泣き
・私は年100本近く映画を観るが、この映画は私が観たどの映画よりも美しく、心に強く刻まれた。
・シン・ゴジラと並ぶ今夏の大傑作。アニメファンであろうがなかろうが、これを観ないという選択肢はありえません。
・ときめきました!音楽も良かったです!!
・いつの間にか自然と涙がこぼれていた。
・圧倒的な映像美と世代的にたまらない楽曲センス
・あと、奥寺ミキがよかった。ミキさんの写真集ほしいレベル。
・この映画をみてつまらないと思うなら、人間としてダメ

大絶賛の嵐ですね。

次の新海作品にも期待ができそうです。

以上、ここまで読んでいただきありがとうございました!

 

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